筋膜はすべての器官、あらゆる筋肉や神経などを覆うネットワークと定義されています。
運動感覚器官は筋膜に内包されていて、固有受容器(センサー)が筋の9倍にもなります。
そのため筋膜リリースをすると、以下の3つの改善効果があります。
- 関節の可動性
- 動作や姿勢の知覚
- 運動時に動員される筋群の協調性
筋膜は全可動域の41%、関節が47%を担っています。
カンタンに言うと、動きやすくなってトレーニング効果を高めてくれる役割があります。
この記事では、自分でできる筋膜リリース(SMR セルフマイオフェイシャルリリース)について書いていきます。
トレーニング初心者の方でも、安価な器具を使うことで手軽に筋膜リリースできる方法がわかります。
筋膜リリースで使う器具
6,000円前後する円柱状の器具(フォームローラー)でなくても、ホームセンターなどで購入できる器具で十分です。
安いものなら1000円以下で購入できます。
なぜなら筋膜リリースだけで解決すると言うより、トレーニングと組わせることで効果を発揮しやすいから。
先ほど可動域が増えると言いましたが、持続時間はそこまで長くはないです。
あくまでもトレーニング前の、準備運動の位置づけで行います。
筋膜リリース~下半身編~
大腿筋膜張筋(太ももの横)
外側広筋(太ももの外側)
この2つは固い人が多いので、動画で解説してます。
腓腹筋とヒラメ筋(ふくらはぎ)
後脛骨筋~前脛骨筋(ふくらはぎの外側~すねの外側)
内転筋(内ももの筋肉)
梨状筋(お尻の筋肉)
これだけテニスボールを使ってます。
余談ですが、目的に合わせてボールの種類を変えています。
フォームローラーだと痛くてできない人には、専用のスティックでの筋膜リリースも。
筋膜リリース~上半身編~
上部胸椎(背骨の上半分)
肩甲下筋~三角筋後部(わきの下~肩の後ろ)
小胸筋(胸)
頭の筋膜リリース
耳たぶをじわっと持続圧。
髪の毛を軽く引っ張る
こめかみに触れる。
すべてに共通してるのは手技でできることと、もう1つ大事なのがソフトな圧で行うこと。
ちょっとでも強すぎると、逆効果になあります。
頭はデリケートなので、時間をかけてじっくりと緩めましょう。