三半規管を鍛える運動&トレーニングメニュー
めまいや乗り物酔いで悩んでいる方、三半規管を鍛えることで改善が期待できます。
三半規管が正常に働くと、脳に正確な情報が送られ、体のバランス感覚や筋肉の協調がスムーズになります。感覚器官(耳石・前庭など)と運動機能は密接につながっており、鍛えることで体調も大きく改善します。
この記事では、実際にお客様のめまいが改善したトレーニングメニューと、そのやり方を詳しく紹介します。
めまいの改善事例
めまいを改善した事例を紹介します。
事例① 引退寸前だった経営者がトレーニングで復活
体調悪化で引退を考えていた方が、運動を習慣化することでめまいが改善。仕事復帰し、新規事業にも意欲的に取り組まれています。
事例② メニエール症状とめまいが改善
朝のめまいがあった方。寝室環境の改善(スマホやWi-Fi機器の距離)と軽い運動により症状が消失しました。
バランスボールを使った三半規管を鍛える方法
紹介するのは3つ。
- バランスボールバウンド
- サイドベント
- フルボディエクササイズ
どれも頭の位置が動くので、途中で酔ったり気持ち悪くなったら、すぐに中止しましょう。
バランスボールバウンド
1つめは、バランスボールでバウンドするトレーニング。
バランスボールに座って、良い姿勢でバウンドすると骨盤調整できます。筋トレ前のウォーミングアップとして効果的。体軸がつくれると、同じ筋トレでも引き締め効果がバツグンに変わります。#栃木県 #ダイエット #パーソナルトレーニング pic.twitter.com/GNov9zsJXB
— 足利市パーソナルトレーニングジム小泉智明 (@IkaomotImuziok) February 2, 2023
三半規管の中にある耳石(球形嚢)と言う器官のトレーニングです。
頭の位置が上下に動くのが特徴です。
バランス感覚としては単純なので、基本的な動きになります。
この時に目標物を見ながら行い、酔いや気分が悪くならないか確認しながら行います。
30秒から1分を目安に行いましょう。
サイドベント
2つ目が、サイドベントです。
三半規管の中にある耳石(卵形嚢)と言う器官のトレーニングです。
頭の位置が横(側方)に動くのが特徴です。
日常で側方に頭が動くことはあまりないので、おすすめなトレーニングです。
また左右別々にトレーニングできるので、左右差を確認しながら行えるのがメリットです。
三半規管は右と左にあるので、両方とも機能するようにトレーニングしましょう。
フルボディエクササイズ
3つめは、フルボディエクササイズ。
三半規管と全身をつなげるエクササイズで、かなり難易度が高いです。
ここまでのエクササイズで三半規管を鍛えることができたら、全身と連動させていきます。
全身のつながりは強化できたのか、確認することができます。
ここまでできれば、三半規管はかなり機能してると言えます。
バランスボールを使わない三半規管を鍛えるトレーニング
ボルダリングやブランコに乗ることでもトレーニングできますが、負荷がかなり高めなので仕上げとしてやる運動です。
また立位姿勢は頭が高い位置のあるので、バランスが不安定になりやすい。
まずは負荷の軽い運動から、ボトムアップで行っていきます。
問題なくできるようなら、段階的にレベルを上げていきましょう。
よつばいで頭を動かす
よつばい姿勢で、頭を動かします。
頭の位置が床に近いので、立位でやるより負担はかなり軽減できます。
普段動いてない器官の活性化になり、緊張抑制になります。
- 目を開けて頭を左右・上下に
- 慣れたら目を閉じて
もし動揺があったら、おさまるまで頭を止めます。
手のひらは感覚を感じるセンサーが最も多い部位。
床に手を着くと、身体が安定します。
頭の位置が立位より床に近づくので、筋緊張を抑えることができます。
サラマンダ
頭の動きだけでなく、身体を連動させていきます。
キャット&ドッグ
よつばいで頭を動かしても、めまいやふらつきがないのを確認したら次のエクササイズ。
今度は頭だけでなく、体幹を連動させます。
ロッキングエクササイズ
四つ這いで身体を前後に動かします。
側方への動き
頭が側方へ動くエクササイズです。
ゆりかご運動
頭の位置が動いても、筋緊張が起きずに動けるか?
緊張抑制ができていれば、問題なくできる運動です。
もし起き上がれないなら、よつばいに戻りましょう。
ハイハイ
よつばいで重心が移動していきます。
よつばいと立位では頭の高さが違うので、入ってくる情報量が異なります。
視覚や聴覚が変わるなど、よつばいの方が情報量はかなり少ない。
三半規管や耳石が機能低下すると、入ってくる情報量を処理しきれなくなり筋緊張の原因に。
少ない情報量で、きちんと動ける下地をつくっていきます。
バランスチェックで問題が少ないようなら、ハイハイから始めても問題ないです。
インフィニティウォーク
感覚器官である三半規管をトレーニングする、インフィニティウォーク。1方向を見続けながら8の字に歩くことで、前庭を活性化できると、重力を味方にして楽に動くことができます。身体が過緊張してる方や、デスクワークやパソコンを1日中見てる方におすすめ。頭の動きは体幹や姿勢にも影響します。 pic.twitter.com/oBk3Kr3ykj
— 【足利市】パーソナルジムトレーナー小泉智明 (@IkaomotImuziok) April 29, 2022
感覚器官である三半規管をトレーニングする、インフィニティウォーク。
1方向を見続けながら8の字に歩くことで、前庭を活性化できると、重力を味方にして楽に動くことができます。
身体が過緊張してる方や、デスクワークやパソコンを1日中見てる方におすすめ。
頭の動きは体幹や姿勢にも影響します。
ファーマーズウォーク
平均台を歩くイメージです。
落ちずに歩ければ、かなりバランス感覚は改善できたと言えます。
三半規管を鍛えるヨガと筋トレ
ヨガの「ダウンドッグ」と腕立てを組み合わせた動きは、感覚器官の刺激に加えて筋力・安定性アップにも効果的です。
頭部の位置や視線を変えながら動くことで、前庭・耳石・三半規管などが一緒に活性化します。
ヨガのダウンドッグと腕立て伏せの組み合わせ。通常の腕立て伏せとの違いがこちら。
✅感覚器官のトレーニング
✅胸郭の安定性
✅肩のインナーマッスルの強化ボディメイク以外に機能性も重視してるので、筋トレ以外にもいろいろなトレーニングを取り入れています。 pic.twitter.com/SanfgbWdnm
— 【足利市】パーソナルジムトレーナー小泉智明 (@IkaomotImuziok) January 7, 2023
✅感覚器官のトレーニング
✅胸郭の安定性
✅肩のインナーマッスルの強化
ボディメイク以外に機能性も重視してるので、筋トレ以外にもいろいろなトレーニングを取り入れています。
クライアントで1年近く、休職するほどめまいに悩まされてた方がいます。
復帰されたときに「何か運動したい」と言うので、冒頭のトレーニングを紹介しました。
そのおかげで、めまいが、かなり軽減したそうです。
強度が高いので、めまいを感じたり気分が悪くなったら、すぐに中止するように説明しました。
話を聞くと、運動中に気分が悪くなることはなかったそうです。
興味のある方へ
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よかったらのぞいてみてくださいね。

まとめ
三半規管を鍛えることは、バランス感覚の向上やめまい予防・改善にとても有効です。まずはやさしい運動からスタートし、バランスボールやヨガなど、少しずつ負荷を高めていきましょう。
実際にめまいが改善した方も複数いらっしゃいます。体調に不安がある方は無理せず、ご自身のペースで継続してみてください。
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