めまいや乗り物酔いを克服する三半規管を鍛えるトレーニング

● めまいや乗り物酔いを克服する三半規管を鍛えるトレーニング

小泉智明です。

あなたの、めまいや乗り物酔いは改善できます。

三半規管が機能すれば、脳に正しい情報が送られます。脳が頑張りすぎると、バランス感覚を失い、筋肉の伸縮がうまくいかないからです。

カラダは繋がっている。三半規管や耳石や前庭など、運動神経に関わる感覚器官はちゃんと機能しているのか?

運動器官の問題なら、運動で改善できます。

筋肉や関節だけでなく感覚器官にまで目を向けることで、トレーニング効果を高めることができます。

この記事では実際にお客様の、めまいが改善した三半規管のトレーニングを紹介します。

めまいの改善事例

めまいを改善した事例を紹介します。

めまいと狭心症を改善して引退を踏みとどまった経営者の事例

年齢とともに体調が悪化して、引退を視野に入れていたお客様。

最初は「体調がいつ悪化するかわからないから怖い」と言っていました。

エクササイズを習慣化したことで、めまいは少しずつ改善してきました。

引退は撤回して、いまでもバリバリ仕事をこなしています。

元気になったから、新規事業にも挑戦すると話していました。

メニエールとめまいの改善

あるお客様の事例。

朝起きると、めまいがするなどの体調不良がある。

起きてしばらくすると、その症状がおさまる。

と言うモノ。

朝起きたときの体調不良の大半は、寝ている場所の問題です。

大半は寝室にスマホやWi-Fiがあって、寝ているときにその影響を受けているケース。

電化製品の類いは、布団やベッドから半径1メートル以上は離れた場所に置いてもらいました。

後日体調を伺うと、めまいは改善してそれ以降出てないそうです。

三半規管を鍛えるトレーニング

ボルダリングやブランコに乗ることでもトレーニングできますが、負荷がかなり高めなので仕上げとしてやる運動です。

また立位姿勢は頭が高い位置のあるので、バランスが不安定になりやすい。

まずは負荷の軽い運動から、ボトムアップで行っていきます。

問題なくできるようなら、段階的にレベルを上げていきましょう。

よつばいで頭を動かす

よつばい姿勢で、頭を動かします。

頭の位置が床に近いので、立位でやるより負担はかなり軽減できます。

普段動いてない器官の活性化になり、緊張抑制になります。

  1. 目を開けて頭を左右・上下に
  2. 慣れたら目を閉じて

もし動揺があったら、おさまるまで頭を止めます。

手のひらは感覚を感じるセンサーが最も多い部位。

床に手を着くと、身体が安定します。

頭の位置が立位より床に近づくので、筋緊張を抑えることができます。

サラマンダ

頭の動きだけでなく、身体を連動させていきます。

キャット&ドッグ

よつばいで頭を動かしても、めまいやふらつきがないのを確認したら次のエクササイズ。

今度は頭だけでなく、体幹を連動させます。

ロッキングエクササイズ

四つ這いで身体を前後に動かします。

側方への動き

頭が側方へ動くエクササイズです。

ゆりかご運動

頭の位置が動いても、筋緊張が起きずに動けるか?

緊張抑制ができていれば、問題なくできる運動です。

もし起き上がれないなら、よつばいに戻りましょう。

ハイハイ

よつばいで重心が移動していきます。

よつばいと立位では頭の高さが違うので、入ってくる情報量が異なります。

視覚や聴覚が変わるなど、よつばいの方が情報量はかなり少ない。

三半規管や耳石が機能低下すると、入ってくる情報量を処理しきれなくなり筋緊張の原因に。

少ない情報量で、きちんと動ける下地をつくっていきます。

バランスチェックで問題が少ないようなら、ハイハイから始めても問題ないです。

インフィニティウォーク

感覚器官である三半規管をトレーニングする、インフィニティウォーク。

1方向を見続けながら8の字に歩くことで、前庭を活性化できると、重力を味方にして楽に動くことができます。

身体が過緊張してる方や、デスクワークやパソコンを1日中見てる方におすすめ。

頭の動きは体幹や姿勢にも影響します。

ファーマーズウォーク

平均台を歩くイメージです。

落ちずに歩ければ、かなりバランス感覚は改善できたと言えます。

バランスボールを使った三半規管を鍛える方法

バランスボールを使うメリットは、体性感覚を養うことができること。

体性感覚は三半規管と同じ感覚器官で、一緒にトレーニングするとより三半規管を鍛えられます。

ここでは、3つのエクササイズを紹介します。

バランスボールバウンド

1つめは、バランスボールでバウンドするトレーニング。

三半規管の中にある耳石(球形嚢)と言う器官のトレーニングです。

頭の位置が上下に動くのが特徴です。

バランス感覚としては単純なので、基本的な動きになります。

この時に目標物を見ながら行い、酔いや気分が悪くならないか確認しながら行います。

30秒から1分を目安に行いましょう。

サイドベント

2つ目が、サイドベントです。

三半規管の中にある耳石(卵形嚢)と言う器官のトレーニングです。

頭の位置が横(側方)に動くのが特徴です。

日常で側方に頭が動くことはあまりないので、おすすめなトレーニングです。

また左右別々にトレーニングできるので、左右差を確認しながら行えるのがメリットです。

三半規管は右と左にあるので、両方とも機能するようにトレーニングしましょう。

フルボディエクササイズ

3つめは、フルボディエクササイズ。

三半規管と全身をつなげるエクササイズで、かなり難易度が高いです。

ここまでのエクササイズで三半規管を鍛えることができたら、全身と連動させていきます。

全身のつながりは強化できたのか、確認することができます。

ここまでできれば、三半規管はかなり機能してると言えます。

三半規管を鍛えるヨガと筋トレ

ヨガにダウンドッグというポーズと、腕立て伏せを組み合わせた筋トレがこちら。

ヨガのダウンドッグと腕立て伏せの組み合わせ。通常の腕立て伏せとの違いがこちら。

✅感覚器官のトレーニング
✅胸郭の安定性
✅肩のインナーマッスルの強化

ボディメイク以外に機能性も重視してるので、筋トレ以外にもいろいろなトレーニングを取り入れています。

特徴は頭や視線が変わりながら、身体を動かすこと。

三半規管や前庭覚や耳石など、感覚器官を鍛えるトレーニングとしても効果的。

筋肉の過緊張が原因で起こる、原始反射の改善につながります。

原始反射は筋肉の過緊張がして、不定愁訴や不眠やめまいなどの原因になります。

クライアントで1年近く、休職するほどめまいに悩まされてた方がいます。

復帰されたときに「何か運動したい」と言うので、冒頭のトレーニングを紹介しました。

そのせいか、めまいが、かなり軽減したそうです。

強度が高いので、めまいを感じたり気分が悪くなったら、すぐに中止するように説明しました。

話を聞くと、運動中に気分が悪くなることはなかったそうです。

いきなり挑戦するのもいいですが、もう少し負荷の軽いトレーニングもあるので、まずはこちらから挑戦してみましょう。

まとめ

カラダは正しく位置関係を認識できてるのか?

できなければ「過緊張」して筋肉の伸縮がうまくいかなくなり、筋トレ&ストレッチの効果が半減してしまう。

これらのエクササイズで、実際にめまいが改善した方が数名います。

そこで感覚器官のカンタンなチェックから、改善のエクササイズまで紹介しました。

ムリなくできるエクササイズから始めましょう。