心とカラダはつながっています。
感情と筋肉は連動連鎖します。
怒りや憤りは、肝臓から大胸筋に。
不安や恐れは、腎臓から大腰筋に。
肝腎要と言いますが、毒素がどんどん身体に溜まってしまいます。
なぜカラダのつながりに興味を持ったかと言うと、私自身が気分屋で性格的にムラがあるからです。
サッカーをやってた学生時代、日によって良い日と悪い日がありました。
監督から「試合に使いづらい」と言われたことがあります。
10代のころは、気分に左右されることが多かったのです。
細かいことが気になってしまい、嫌な思いをすることもありました。
そういった経験からも、メンタルやストレスは身体にも影響すると考えています。
実際に調整をしてても、メンタルストレスが原因で身体が歪んだり、不調や悩みの原因になってる方がいました。
そこでこの記事では、メンタルストレスとカラダの関係について書いていきます。
メンタルが弱い方向けの内容となっています。
メンタルストレスとカラダの歪み
東洋的な考えだと、ストレスは内臓に溜まります。
さっきも話しましたが、怒りや憤りは肝臓に溜まります。
毒舌や毒を吐くと言う表現がありますが、小さい虫なら自分が吐いた息で殺せるほどの毒を吐けるのだそうです。
肝臓には解毒機能がありますが、ストレスで機能低下すると本当に毒を吐けてしまう。
また不安や恐れは腎臓から大腰筋に溜まります。
大腰筋は、「立つ・座る・歩く」と言った前方へ動くときに働く筋肉。
「後ずさりする」とか「後ろ向きになる」と言う表現がありますが、大腰筋の機能低下が行動にまで影響するのです。
メンヘラとカラダの歪み
メンヘラとは心が不調な人を指すネットスラングを言います。
あまりいい表現ではありませんが、よく使う表現なのであえて使わせていただきます。
メンヘラの特徴としては、以下のものがあります。
- 感情の起伏が激しい
- ちょっとした言葉に傷つきやすい
- 恋愛や恋人に依存する
- 思わぬ攻撃性を発揮してマウンティングしてくる
- ネガティブな発言が多い
- 自己肯定感が低い
- 常に不安な気持ちを抱えている
なぜメンヘラになるのかと言うと、脳にエネルギーが循環してないからです。
原始的な反応が起きやすく、ネガティブな感情になりやすい状態。
闘争か逃走か。
通常時でも、警報機が鳴っている状態なのです。
メンヘラとカラダの調整
メンヘラは2種類あって、日常的になってる場合と日によってなる場合があります。
気分に波がある方は後者です。
例外なく、呼吸筋である横隔膜が抑制弱化しています。
腹式呼吸がうまくできないのです。
横隔膜は、身体の中心。
中心がうまくコントロールできなければ、他もコントロールできません。
カラダのつながりの中心を正常化することが、調整の目的になります。
メンヘラに悩むなら深呼吸を
ヨガやマインドフルネスや瞑想など、あらゆるジャンルで呼吸がフォーカスされています。
自律神経に介入できる唯一のチャンネルとも言われています。
まずは横隔膜が、しっかり機能してることが前提です。
横隔膜は、胃や太陽神経叢と連動します。
胃は気を遣うストレスが溜まりやすく、太陽神経叢は活力の源泉です。
調整を受けられないのであれば、太陽神経叢のケアと呼吸をセットにすると効果的ですよ。


左目をみて深呼吸するだけでも効果があります。
メンタルストレスの調整事例
乗馬をされてるお客様の事例です。
「乗馬をしてる時から、足に長さが左右違うのが気になっていた。」
「乗馬後に、立った時から違和感がある。」
「歩き出したらさらに違和感がある。」
ゆがみのメジャーポイント(根本原因)は、仙骨の3番でした。
仙骨の3番は、身体の総合重心点。
歪んでるのであれば、身体に違和感を感じても仕方ありません。
なぜ仙骨にゆがみが出たのか?
原因はメンタルストレス。
膀胱と副腎に溜まっていました。
膀胱は脊柱起立筋・骨盤底筋・内転筋の、カラダの正中ライン。
副腎は縫工筋と言う骨盤の水平を保つ筋肉。
カラダの中心ラインがグラグラでした。
ストレスを抜き去ると、身体は安定感を取り戻しました。
腕のしびれの原因への対処
車の運転中に左右確認したときに、首の痛みから腕のしびれを感じたお客様の事例。
何年か前にも同じ症状が出て、レントゲンを撮ったが「異常なし」と言われた。
不安なので見てほしいという依頼でした。
まずはチェックから。
キネシオロジーテスト(Oリングテスト)を実施すると、しびれを感じる場所と頚椎1~7番すべてに異常がありました。
画像診断ではわからない微細な身体の状態も、チェックすることができるのです。
さらに掘り下げて、メジャーポイント(根本原因)を追究しました。
原因は、前頭葉・腎臓・副腎に溜まった。不安のメンタルストレスでした。
何に不安を感じてるかをチェックすると、「仕事」では反応はなく「家庭」で反応。
そのことを伝えると、以前に腕のしびれがあった時も同じことがあったと話していました。
不安を取り除くと、腕のしびれと頚椎のゆがみは消失しました。
暴飲暴食が改善して4キロ痩せたお客様
「暴飲暴食が辞められない」
「肥満外来や心理カウンセリングを何度も受けたが改善しない」
と言うお客様。
この段階で食事制限をすすめません。
かえって症状が悪化するからです。
キネシオロジーテスト(Oリングテスト)を実施すると、満腹で促通で中途半端に食べると歪みが出るのです。
これは正常な反応ではありません。
現状を把握したところで、原因を追究しました。
メジャーポイント(根本原因)は、「幼少期のトラウマ」でした。
伝えるか悩みました。
この方はトレーニング目的で、来店されたからです。
このことを伝えても良いかを、自身にキネシオロジーテスト(Oリングテスト)を実施。
伝えてもいいと反応でした。
すると小学生のころにクラスの男の子に、体型をからかわれてショックを受けたことを話してくれました。
トラウマは現在ではなく、過去のストレスを今に再現してしまうことを言います。
慢性的に歪むこともあれば、何かの弾みで浮かび上がってくることもある。
思い返してみれば、生意気だった子供時代に、よく女の子を泣かしてたことを思い出しました。
自分もかつて同じことをしてしまったことを反省しつつ、調整をして満腹感は正常化しました。
その後、とくに食事に気を使っていないのに、4キロ痩せたそうです。
「ひさしぶりに、スッキリしました。」
定期的に調整を受けにいらしてるお客様ですが、その日はめちゃくちゃ歪んでいました。
原因は、胃に溜まったメンタルストレス。
この場合、胃薬を飲んでも解消するわけではありません。
どうやら気を使いすぎたことが原因のようです。
数日前にプライベートで気を使う場面があり、その後2~3日食事を取れなかったそうです。
調整をしようとしたところ、「それより話を聞いてほしい」みたいな反応があったので、調整ではなく話を聞いてみることに。
セッション時間の半分くらい話を聞いてましたが、ひと段落したところでチェックすると胃のストレスが抜けていました。
機能低下していた横隔膜・大胸筋・腹直筋・大腿四頭筋が、正常化したのでトレーニングを行いました。
終わった後に、
「ここ最近、モヤモヤした日が続いていましたが、おかげさまでスッキリしました。」
とスッキリした顔で帰られました。
まとめ
心とカラダはつながっている。
自分自身、気分屋なところが気に入ってるけど、ムラがある部分は直さないとなと思ってます。
そんな性格的なことからメンヘラやトラウマまで、幅広くメンタルとカラダの歪みについて話してきました。
現代人は逃走か闘争かの、「fight-or-flight」な人が増えてると感じてます。
「自分が生きやすいように生きる。」
これがこの記事で、最も伝えたかったことです。
カラダの機能からも、メンタルにアプローチできる。
メンタルが弱い方に、そんな方法もあるんだなと思ってもらえたらうれしいです。
