フォームローラーと言うのは、円柱状の器具で筋膜リリースなどカラダをほぐすときに使います。
私が所持してるだけでも、これだけあります。
カラダの硬さによって使い分けるのですが、まれに痛くないと言う方がいます。
もちろん痛くないに越したことはありません。
ただ1つ注意が。
本当に痛くないのか?
痛いの1つ上の感覚に「くすぐったい」があります。
これは身体が緊張してる証拠。
過敏になってるので、少し触れただけでも違和感を感じるのです。
くすぐったいの上が、感覚がない状態。
さわられてるのにわからない状態。
よく笑い話で「骨折してることに気づかなかった」みたいなことを言う人がいます。
感覚統合がうまくいってない状態。
- 運動神経が悪い
- 子供の学習障害
- ADHD(注意欠如・多動性障害)
集中力の欠如や注意力散漫など、日常生活に悪影響を及ぼします。
クライアントの会社の方で、着替えられないから仕事を休む人がいたそうです。
皮膚が過敏になってしまい、洋服が肌に触れることが耐えられないと言うのです。
交感神経が過剰で、脳が過活動してると言えます。
原始時代は命の危険にさらされることが多く、常に周囲にアンテナを張っておかなければならない。
注意力散漫と言うのは、過酷な原始時代を生き延びるのに必要な能力だったのです。
しかし現代社会では、そこまで命の危機にさらされることはありません。
むしろ周囲に意識を向けすぎることは、生きていくのにジャマな能力だったりもします。
交感神経と副交感神経と言う、オンとオフのスイッチがあります。
うまく切り替えることができれば、1日を有意義に過ごすことができます。
スイッチの切り替えがうまくいかないと、あらゆる場面で大変な思いをしてしまう。
では、今自分の状態を知るにはどうしたらいいでしょうか?
カンタンなテストがあります。
脚を前後にして、前足のかかとのすぐ後ろに、後ろ足のつま先を持ってきます。
この姿勢で、力まずにバランスが取れるか?
また頭を動かしても、バランスを保てるか?
バランス感覚が正常で、フォームローラーが痛くないなら問題はありません。
先日も、「どんなにストレッチをやっても身体が緩まない」と言う方が来ました。
マッサージや整体に行っても、「身体が全然緩まない」と言われたそうです。
「私は、身体が硬い」
と言っていました。
カラダが硬いにも2つ種類があって、1つは単純に肉体的な問題で硬い場合。
もう1つは硬いのではなく、「防御反応」が起きてる場合。
脳が過活動を起こすと、ものすごく不安定になります。
目が泳いでるように見えたり、頭が常に動いてる人など、たまにみかけます。
あれは脳が正しい位置を認識できず、常に探してる状態なのです。
脳は不安定な状態を嫌いますから、自分を守るために身体をギュッと固めてしまうのです。
ボクシングでガードを固める状態に似ています。
緩まないのではなく、緩ませないのです。
緩んでしまうと防御が弱くなるので、さらに強く固めてしまう。
いたちごっこをしてるだけで、身体が硬いわけではありません。
だからこそ、脳の過活動を抑えるようなアプローチが必要なのです。
例えば目の運動。
目は脳と密接に関わりがあります。
使いすぎると、脳が過活動になります。
また視野が狭くなるデメリットもあります。
敵がどこから来る変わらない状態だと、無意識にカラダが固まってしまいます。
あなたの目は正常に動きますか?
そんなトレーニングをこちらで解説しています。

他にも、めまいや乗り物酔いしやすい人も要注意。
三半規管がうまく機能しないと、バランス感覚が悪くなります。
フラフラして転倒しないよう、身体を固めて守ろうとしてしまう。
つまずきやすかったり、転んだ時に受け身が取れず頭を強打してしまう方は要注意です。
こちらを読んで解消しましょう。

最後に前庭器官についてもお話しておきます。
前庭と言うのは耳の奥にあり、運動に関する様々な情報が集まる場所です。
脳からの指令や、全身からのフィードバックなどを受ける場所です。
もし前提が機能しないと、誤った情報が脳や全身に送られることになる。
正しくない情報は、身の危険を暗示します。
間違った情報が身体を駆け巡ることで、緊張状態が続いてしまう。
だから正しい情報を送ってあげて、脳を安心させてあげましょう。
