「フォームローラーを使っても全然痛くないけど、これって効果あるの?」
そんな声をよく耳にします。
フォームローラーは、筋膜リリースや身体のケアに使われる便利なアイテムですが、「痛くない=健康」ではないこともあります。
この記事では、フォームローラーが痛くない人に潜む意外なリスクと、自律神経・脳の過活動・感覚異常との関連について、現場経験をもとにわかりやすく解説します。
この記事を読めば、身体が緩まない本当の理由と、フォームローラーをより効果的に使うためのヒントがわかります。
フォームローラーが痛くない?それ、本当に大丈夫?
フォームローラーとは、円柱状の器具で筋膜リリースや身体のこわばりを緩めるために使われるアイテムです。
カラダの硬さによって使い分けが必要ですが、中には「全然痛くない」という方もいます。
痛くないのは「良いこと」とは限らない
フォームローラーで痛みを感じない方は、次のような段階で感覚がずれている可能性があります:
- 痛い → くすぐったい → 無感覚
この「くすぐったい」は、身体が緊張状態にあるサイン。交感神経が優位になり、皮膚や感覚が過敏になっているのです。
感覚統合がうまくいっていない可能性も
以下のような症状に心当たりはありませんか?
- 運動神経が悪い
- 集中力が続かない
- 感覚過敏や触れられるのが苦手
- ADHD・学習障害の傾向がある
これらは感覚統合の乱れや、脳の過活動が関係していることがあります。
カンタンなチェック方法
次の姿勢をとってみてください。
- 片脚を前、もう片脚をかかとの後ろに置く
- この姿勢でバランスが取れるか?
- 頭を動かしても安定しているか?
バランスが取りにくい方は、神経系の緊張が強く、身体をゆるめられない状態かもしれません。
「身体が硬い」は、本当にそう?
ストレッチや整体でも変化がない人は、肉体の問題ではなく、脳が身体を守るために硬くしている可能性もあります。
これは防御反応であり、「緩まない」のではなく「緩ませない」状態です。
脳の安心感がカギ
目の使い方や視野の狭さも、脳の過活動につながります。
また、三半規管や前庭器官(バランス感覚を司る器官)が正しく機能していないと、脳が「危険」と判断して身体を固めてしまいます。
まとめ
「フォームローラーが痛くない」=「良い状態」とは限りません。
くすぐったさ・感覚異常・バランスの崩れは、自律神経や脳機能の乱れが関係しているかもしれません。
フォームローラーを使ったセルフケアとともに、脳や感覚へのアプローチも大切にしていきましょう。