結論から言うと、誘われても断りましょう。
トラブルになる可能性が高いからです。
「お客さんと男女の関係になったりしないのか?」
これまでに、何度も聞かれました。
ないです。
私は18年トレーナーをやってて、独立して13年になります。
「お客様とプライベートな関係になると、トレーニング指導がやりづらくなる」
「緊張感が保てなくなって、トレーニングの質が下がる」
会社員時代に社長から言われた言葉です。
いくら魅力的な女性がクライアントにいたとしても男女の仲になるようでは、ここまで続けることができなかったでしょう。
フィットネス業界は、入れ替わりが激しい世界です。
独立しても個人事業は、1年以内の4割が廃業すると言われています。
10年たつ頃には、1割しか残らないそうです。
法人設立よりも、かなり高い割合となっています。
華やかに見えるようで、実はシビアな世界なのです。
この記事では、トレーナー目線でお客様との関わり方を話していきます。
リスクマネージメントから公私混同はしない
私のジムは、女性の方が多いです。
比率で言うと男性が1割で、女性は9割です。
圧倒的に女性が多くマンツーマン指導なので、仲が深まりやすいのは理解できます。
だからと言って、公私混同にするのは良くないと考えています。
メニュー作成に必要な情報だけしか集めない
お客様のフルネームと連絡先は聞きますが、それ以上の個人情報は聞きません。
メニュー作成に必要な情報だけあれば、目標達成できるからです。
体に触れる際には一言断りを入れる
セッションの中で、体に触れる場面がどうしてもあります。
女性のお客様の場合、必ず一言断りを入れてから触らせていただいています。
「もし嫌だったら、やり方を変えます」
とお伝えしますが、1度も断られたことはありません。
風俗店で働いてる方からも、「女性の身体をイヤらしくなく触れる男の人がいるのか?」と驚かれたくらい。
お客様が不快な思いをしないよう、また自分へのリスクマネージメントとして取り組んでいます。
セクハラ講習
トレーナーになったばかりのころ、研修でセクハラ講習がありました。
リスクマネージメントの1つとして、異性のお客様との接し方と言う内容でした。
私がトレーナーになったれ2006年は、まだまだパーソナルトレーニングと言うのが職業として認められてなかった時代。
働いてたジムは、トレーナーが全員20代と言う若いジムでした。
対するお客様は社会的地位が上で、年上の方が多いという状況。
トレーニングの知識技術だけでなく、接客やマナーをかなり厳しく叩き込まれました。
トラブルに発展した事例
会社員としてジムで働いてた頃、別の店舗でトラブルがありました。
その店舗は、お客様とトレーナーの距離感が近く仲がいいジムでした。
飲み会もたびたび開催されたらしく、人間関係がギスギスした店舗に配属された私は、うらやましく思ってました。
トラブルと言うのは、距離感が近すぎるがゆえに起きてしまったのです。
トレーナー側がスキンシップのつもりで接したつもりが、そのお客様が不快に感じてしまった。
そのお客様がジムにクレームをしたことで問題となり、以降お客様とプライベートで会うことが禁止となりました。
トレーナーとして誘うことはあるか?
私から誘ったことは1度もないです。
例外が3つありました。
すべてお客様側から誘われた例で、応じたのはすべて1度きりです。
- 目標達成後にお礼がしたいと言われた
- もともと知り合いだった
- たまたま飲食店で遭遇した
詳しく話していきます。
目標達成後にお礼がしたいと言われた
その方は広告モデルでヌードになるために、トレーニングに申し込まれました。
目標を達成して、撮影も無事成功に終わりました。
そのお礼にと食事に誘われました。
丁重にお断りしたのですが、「今後ジムに通うことはないので、もうお客ではないのでは?」と言われご厚意に甘えさせていただきました。
その後は連絡もなく、食事もその1度きりとなりました。
もともと知り合いだった
トレーナーとお客様と言う関係以前からの知り合いで、1回目のトレーニング後に食事をしました。
お互いの近況報告や、今後どうやって目標達成するか?について話をしました。
その方とも、食事はその1回きりです。
たまたま飲食店で遭遇した
たまたま飲食店で遭遇して、せっかくだからとテーブルを共にしました。
以前に働いてたジムで、ジムの近くの飲食店に立ち寄らないように言われていました。
独立後だったのですが、こういうことも起こりえると思い、以後ジム近くの飲食店には立ち寄らないようにしました。
まとめ
魅力的な女性が来店しても、しっかり一線を引くことが大事だと考えています。
公私混同にしない。
気持ちが浮ついたら、料金をいただけるだけのセッションはできないからです。
「女性のお客様ばかりで、男女の仲に発展しないのか?」
と言う質問には、どこかトレーナー業がいかがわしいと思われてるのかもしれません。
飽きっぽくて物事が長続きしない私ですが、トレーナー業は一生続けたいと思える数少ないものです。
イケメントレーナーではないし年齢を重ねていけば、そういうことを言われることも減ってくるでしょう。
トレーナーやフィットネス業界の地位が上がるのは、私が生きてる間は難しいかもしれない。
それでも私個人(小泉)は、信頼に足る人間であると思ってもらえたら、この記事を書いた意味があります。