「パーソナルトレーニングで感覚統合はできる?」
「身体を動かしているのに、なんとなく動きにくい」
「音や光などの刺激に疲れやすい」
「身体に力が入りやすく、リラックスするのが苦手」
このような悩みから、感覚統合とパーソナルトレーニングについて調べている方もいるのではないでしょうか。
私自身、20年以上トレーナーとして身体を見てきた中で、筋力や柔軟性だけでは説明しにくい「身体の使いにくさ」を感じている方を多く見てきました。
そこで大切にしているのが、筋肉を鍛えるだけではなく、呼吸・姿勢・バランス・身体の感覚などにも目を向けながら運動することです。
この記事では、感覚統合の基本的な考え方と、パーソナルトレーニングに取り入れる場合の考え方について、トレーナーとしての現場経験をもとに解説します。
感覚統合とは?
感覚統合とは、簡単にいうと、身体に入ってくるさまざまな感覚情報を整理し、動作や行動につなげていく考え方です。
私たちは普段、視覚・聴覚・触覚など、さまざまな感覚情報を受け取っています。
さらに、身体を動かすときには、筋肉や関節の位置、身体の傾き、バランスなど、自分の身体に関する情報も利用しています。
こうした情報を受け取りながら、私たちは無意識に身体を動かしています。
そのため、身体を動かすときには筋力だけではなく「身体をどう感じているか」も重要になります。
パーソナルトレーニングと感覚統合は相性がいい?
パーソナルトレーニングのメリットは、一人ひとりの身体の状態を確認しながら運動内容を調整できることです。
一般的な筋力トレーニングだけではなく、
- 呼吸
- 姿勢
- バランス
- 身体の位置感覚
- 重心の移動
- 身体の動かし方
などを意識した運動を取り入れることもできます。
例えば、目を閉じて立ったときに身体が大きく揺れる方と、安定して立てる方では、同じ筋力トレーニングでも取り組み方を変える必要があります。
このように、その人がどのように身体を感じ、どのように動かしているのかを確認しながら運動することが、パーソナルトレーニングの強みです。
「筋力が弱い」だけが身体の使いにくさの原因とは限りません
「身体がうまく動かないから、もっと筋肉をつけなければいけない」と考える方は多いと思います。
もちろん筋力は重要です。
しかし、筋力が十分にあっても、
- 身体の位置を感じにくい
- 力の入れ具合がわかりにくい
- バランスを取りにくい
- 身体に余計な力が入りやすい
- 動作がぎこちなくなる
といったことが起こる場合があります。
そのため、パーソナルトレーニングでは「筋肉を増やす」だけではなく、身体を感じながら動かす練習も大切にしています。
感覚を意識したパーソナルトレーニングの例
当スタジオでは、特別な器具だけに頼るのではなく、比較的シンプルな動きを使って身体の感覚を確認することがあります。
呼吸を意識する
まずは呼吸です。
呼吸が浅くなっていると感じる場合は、いきなり負荷の高い運動をするのではなく、呼吸を意識しながらゆっくり身体を動かします。
「息を吐くときに身体がどう動くか」「力を抜くと身体がどう変化するか」などを確認していきます。
バランスを確認する
片足立ちなどの簡単な動作から、身体のバランスを確認することもあります。
左右で違いがある場合には、どこで身体を支えているのか、重心がどこにあるのかなどを意識します。
ゆっくり動いて身体を感じる
速い動きだけではなく、あえてゆっくり動くこともあります。
ゆっくり動くことで、普段は意識していない身体の動きに気づきやすくなる場合があります。
自重トレーニングを利用する
自分の身体を使ったトレーニングも、身体の感覚を確認する方法のひとつです。
スクワットや四つ這いなどの基本的な動作でも、足裏、膝、股関節、背中など、さまざまな部分を意識できます。
重要なのは、難しい運動を行うことではありません。
「自分の身体が今どう動いているのか」を感じながら動くことです。
感覚が過敏だと感じる方にも身体へのアプローチを
音や光、人混みなどの刺激に疲れやすいと感じる方もいます。
こうした感覚の感じ方には個人差があり、原因も一人ひとり異なります。
そのため、パーソナルトレーニングだけで解決できると考えるのではなく、まずは現在の状態を確認することが大切です。
当スタジオでは、医療的な診断や治療を行うのではなく、運動や身体の使い方という視点からサポートしています。
身体を動かすことに不安がある場合や、日常生活に大きな支障がある場合は、医療機関や専門機関への相談も検討してください。
整体との違いは?
整体とパーソナルトレーニングでは、身体へのアプローチが異なります。
整体では、施術者が身体にアプローチすることで、筋肉や関節などの状態を整えていく方法があります。
一方、パーソナルトレーニングでは、本人が身体を動かしながら、身体の使い方を学んでいきます。
| 項目 | 整体 | パーソナルトレーニング |
|---|---|---|
| 主なアプローチ | 施術者による身体へのアプローチ | 本人が身体を動かす |
| 目的 | 身体の状態を整える | 身体を動かす能力を高める |
| 感覚への意識 | 受け身になりやすい | 自分で感じながら動く |
もちろん、どちらか一方だけが正解というわけではありません。
身体を整えることと、自分で動ける身体をつくることを組み合わせるという考え方もあります。
感覚統合を意識した運動が向いている人
例えば、次のような方は身体の感覚を意識したトレーニングが役立つ可能性があります。
- 身体の動かし方がよくわからない
- 運動するとすぐに力が入りすぎる
- 左右の動きに違いを感じる
- バランスが苦手
- 姿勢を意識するのが苦手
- 身体が緊張しやすいと感じる
- 一般的な筋トレだけではしっくりこない
- 自分の身体をうまくコントロールしたい
ただし、これらはあくまで「身体の感覚に目を向けてみるきっかけ」です。
症状や特性を自己判断するためのチェックリストではありません。
パーソナルトレーニングだから一人ひとりに合わせられる
感覚の感じ方や身体の使い方には個人差があります。
そのため、全員に同じ運動を行えばいいわけではありません。
当スタジオのパーソナルトレーニングでは、
- 現在の身体の状態
- 運動経験
- 身体の動かしやすさ
- 姿勢
- 呼吸
- 本人が感じている身体の違和感
などを確認しながら、運動内容を調整します。
「今日は負荷を上げる」だけではなく、「今日は身体を感じることを優先する」という選択ができるのも、マンツーマン指導のメリットです。
トレーナーとして20年以上、身体を見てきました
トレーナー歴20年、2000名以上の指導経験があります。
NSCA-CPT資格を保有し、メディカルフィットネス施設での勤務経験もあります。
これまで多くの方を指導する中で感じてきたのは、身体の悩みを筋力や柔軟性だけで考えるのは難しいということです。
同じトレーニングをしていても、身体の感じ方や動かし方によって、運動のしやすさは変わります。
だからこそ現在は、筋肉を鍛えることだけではなく、「自分の身体を感じて、自分で動かす」ことを大切にしています。
よくある質問
Q. パーソナルトレーニングで感覚統合はできますか?
A. 当スタジオでは、医療・発達領域で行われる「感覚統合療法」を提供しているわけではありません。運動やコンディショニングの中で、呼吸・バランス・身体の位置感覚などを意識するアプローチを取り入れています。
Q. 運動が苦手でもできますか?
A. はい。最初から難しい運動を行う必要はありません。呼吸や簡単な自重運動など、その方の状態に合わせて無理のない範囲から始めます。
Q. 筋トレだけではなくヨガやストレッチもできますか?
A. はい。目的や身体の状態に応じて、筋力トレーニングだけでなく、ストレッチやヨガの動き、呼吸エクササイズなどを組み合わせることがあります。
Q. 感覚過敏やHSPについて相談できますか?
A. 医療的な診断や治療は行っていませんが、身体の緊張や運動、生活習慣についてのご相談は可能です。症状が強い場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関などの専門機関への相談をおすすめします。
まとめ|パーソナルトレーニングで身体の感覚にも目を向ける
感覚統合という言葉は、発達や作業療法などさまざまな分野で使われています。
当スタジオでは医療的な感覚統合療法を行うのではなく、パーソナルトレーニングの中で身体の感覚や動きに意識を向けることを大切にしています。
筋力だけではなく、呼吸、姿勢、バランス、身体の位置感覚などを確認しながら、自分の身体を自分でコントロールできる状態を目指します。
「一般的な筋トレだけでは身体がうまく使えない気がする」
「身体に力が入りやすい」
「自分の身体をもっと上手に動かしたい」
という方は、身体の感覚にも目を向けたパーソナルトレーニングを試してみるのもひとつの方法です。
パーソナルトレーニングの体験・ご相談
身体の状態を確認しながら、一人ひとりに合わせた運動をご提案しています。
筋力トレーニングだけでなく、呼吸・ストレッチ・ヨガの動きなどを取り入れながら、無理なく身体を動かしていきます。
「自分に合った運動方法がわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
※本記事は運動・コンディショニングに関する情報提供を目的としたものです。医療行為、診断、治療を目的としたものではありません。身体や感覚に関する症状が強い場合、日常生活に支障がある場合は、医師や専門機関へご相談ください。


