消費者庁がパーソナルトレーニング中の事故やケガが相次いるのを受け、国に対してトレーナーに求められる基準の策定を業界団体に促すことを求めた。
と言うのがニュースで流れてきました。
2019年から2025年にかけて、196件の事故があり25年は44件と20年の22件と比べて倍になってるそうです。

トレーナーを20年やってて、社会的地位が上がらない要因の1つかなと考えています。
私がトレーナーを始めた2006年から比べると、ジムの数が増え「パーソナルトレーニング」も認知されてきました。
個人指導の重要性を理解していただけてきたことを喜びつつも、質の悪いジムやトレーナが増えてるのかもしれません。
昨今の筋トレブームの影響かトレーナー間でも、
「ちょっと筋トレをかじった程度でトレーナーを名乗る人が増えた」
と言うのが話題になっていました。
たしかに世間が思うパーソナルトレーニングと、自分がやってる内容に乖離があり誤解を招いてると感じることがあります。
パーソナルトレーニングの事故の背景
原因として、トレーナーの知識不足や安全管理の過小評価が挙げられています。
またお客様が「もう無理」と言っていたり、不安や限界を事前に伝えたのに、メニューを修正しなかったこともあります。
トレーナー業界の背景
まずトレーナー業界の背景として、3ヶ月の研修でトレーナー活動をさせているジムがあります。
私も最初は、このタイプのトレーナーでした。
失敗しないパーソナルジムの選び方|元大手ジムトレーナーが現場の実態を解説
そのジムのやり方に限界があると感じ、独立する前に勉強し直した経緯があります。
トレーニングに関する勉強以外にも、安全管理や応急救護やセクハラ講習など、多岐にわたって学びました。
事故やケガの背景は過度な追い込みで起こっている
パーソナルトレーニング=追い込み、というのが誤解だと思ってて。
もちろん追い込むことが必要ですが、私のジムは運動が苦手な人が多いので、追い込むのは慎重に行っています。
- 体軸がしっかしてる
- 正しいフォームの習得
- 不良動作が修正されている
- 体力レベルが上がってきた
追い込みも動けなくなるまでやらず、フォームや動作などが崩れてきたら終了するようにしてます。
アスリートや筋トレ上級者ばかりではないので、補助を入れて限界までやることはありません。
追い込まないと結果が出ないのは誤解
追い込むと言ってもいろんなタイプの追い込みがありますが、すべての面で限界までやる必要なありません。
逆効果になることもあります。
国家資格がないからという批判もありますが、個人的には経験の問題だと思ってます。
指導だけでなく、自分自身もトレーニングしているか?
ハンマーを持つとすべてが釘に見える。
追い込むだけのトレーニングしかしてないと、それだけが唯一の方法と思いがち。
カラダを変える方法はたくさんありますが、正しいより自分に合うを優先することをおすすめします。
コミュニケーション不足の問題
どうしても「先生」と「生徒」と言う関係になってしまいますが、そこな縦ではなく横の関係でありたいと思っています。
私の場合、トレ前に必ず「その日の体調」を確認するようにしてます。
カウンセリングって初回やって終わりではなく、短時間でもいいから都度やるべきと思ってて。
それだけで、ケガのリスクってかなり減らせますからね。
当ジムが取り組んでる安全管理
カラダを見る指標を持つこと。

例えば前屈で床に手が届かないから、スクワットやデッドリフトは動きに制限が出る、という感じ。
スクワットを安全にできる範囲はここまで、と言うようにリスク管理がしやすくなる。
安全にできる範囲なら追い込んでも大丈夫だし、もっと言うと正しいフォーム習得を優先することもあります。
正しいフォーム習得でも、カラダが変わることはザラにありますし、自重トレで19キロ痩せた方もいます。
経験や感覚はアテにならないこともある
知り合いのトレーナーにすすめられた書籍に、
「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?: 重大な局面で“正しい決断”をする方法」
と言う本があります。
医療業界や航空業界など、判断ミスが人命にかかわる職種には、ヒューマンエラーを防ぐためのチェックリストが存在するそうです。
チェックリストを導入することで、多くのミスを防いできた歴史がある、という内容です。
これをパーソナルトレーニングにも応用しています。
その1つが、痛みのある動きをしないこと。
痛いのをガマンして運動しても悪化するだけだし、代償動作の原因になり他の部位を痛める原因にもなるからです。
代償動作をみれるか
代償動作と言うのは、ごまかし動作のこと。
重量が挙がってたとしても、フォームが崩れてたり、かばう動きがあると危険の兆候です。
トレーニングの勉強をし直した時に、最も学びが深いと思った内容でした。
マシントレーニングなら代償動作があってもケガのリスクは少ないでしょうが、自重やフリーウエイトを行うのであれば、安全管理の面で見れておいた方がいいです。
何でもかんでも重量にこだわるより、軽い重量でも正しく行うことが、安全にカラダを変えることにつながるのです。
まとめ
パーソナルトレーニングの事故やケガが増えてる原因と、私が行ってる安全管理に関する内容でした。
資格だけでなく経験も大事、もっと言うと安全管理のためのチェックリストが重要。
前屈で手が届けばスクワットやデッドリフトでケガをするリスクは低い、と言うように体を見る指標が持っています。
フォームが崩れない範囲で、負荷を上げていく。
高重量でも適当なフォームで10回やるより、軽い負荷でも正しく10回出来る方が、安全にカラダを変えられる。
このニュースを見て、私自身も今まで以上に安全管理を徹底したいと思います。
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