パーソナルトレーニングは高度専門職なので、どうしても料金が高額になります。
トレーニングに興味はあっても、躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか?
そんな心配を払しょくするためか、返金保証のあるパーソナルジムが増えています。
結果が出なかったり、途中で辞めてしまったり。
一定の条件を満たせば、返金してくれるようです。
しかし、返金保証があるにもかかわらず、返金に応じないパーソナルジムが多くあります。
友人がジムの体験に行ったところ、強引に勧誘されて渋々契約したそうです。
手持ちのお金では足りなかったので、手付金として一部料金を支払いました。
その後「やっぱり違うな・・」と思い、返金してほしいと電話しました。
電話に出たのは担当トレーナーと別だったそうですが、返金には断固応じなかったそうです。
「せっかく、ジムの代表が担当したのに」
「代表が、新規の対応をすることはない」
などなど高圧的な態度をとられ、挙句自分のことを悪く言われ、返金をあきらめてしまったようです。
悔しい思いをした旨をSNSで投稿しており、メッセージで詳しく話を聞いてみました。
返金制度を謳いながら、返金に応じないパーソナルジムは身近にもあることがわかりました。
この記事では、トレーナー目線でジムの返金制度について書いていきます。
パーソナルジムの返金制度について
「パーソナル ジム 返金 保証」で検索したら、以下のサイトが出てきました。
都内の消費生活センターには、パーソナルトレーニング契約に関する相談が多く寄せられています。
消費者へのアドバイスとして、
- トレーニングジム等は店舗で契約した場合、原則、クーリング・オフできません。
- 広告だけで判断せず、事前にトレーニング内容や金額などの情報を収集し、複数の事業者を比較検討しましょう。
- 無料体験やカウンセリングの当日に申し込めば入会金免除や料金割引になるなどと、契約を急がされても、その場で決めてしまわずに慎重に考えましょう。
- 必ず契約書面や規約で、契約期間や金額、支払方法、解約時の手続・条件などを十分に確認しましょう。
- おかしいと思ったとき、トラブルになったときは、消費者ホットライン(188番)へ電話を。
とあります。
返金保証に関してのトラブルは、かなり多いのかもしれません。
返金制度があるのに返金してもらえなかったことがあります
ジムではなく、トレーナー向けの勉強会でのことです。
「最初の1時間で、講義内容に納得がいかなければ全額保証します。」
と言う一言から、講義がスタートしました。
「なぜ返金制度を設けたのか?」
返金制度を設けても、実際に利用する人は全体の1割にも満たない。
だったら返金制度を設けた方が、信頼や安心、そして自信をあると思わせることができる。
早い話がデメリットはないから、つけた方が集客しやすいと言うことでした。
正直、この時点で少し違和感を感じていました。
講義内容よりも、この返金制度に興味が移りました。
1時間が経過して、返金を申し出ました。
講師は、きょとんとしていました。
ホントに返金を要求する人がいるとは、思っていなかったようです。
それまでの柔和な口調からうってかわり、
「何が納得いかないのか?」
と言う趣旨の質問攻めが始まりました。
正直に、「ここまでは自分が知ってる内容だったし、これ以上講義を聞く価値はないと思ったから。」
と答えると、講師は血相を変えて、
「最後まで講義を受けないのに、なぜ価値がないと言えるのか?」
とまくしたててきました。
「最初の1時間で価値がないと思ったら返金する」と言う話だったのにです。
その強引すぎる言い訳に返答できずにいると、
「理由がないのであれば返金はできないし、最後まで講義を受けてください」
と言われました。
最後まで講義を受けたものの、新しい知識はなくガッカリするような内容でした。
本当にがっかりしたのは、その後の講師の対応です。
後日、メールが2通きました。
1通は私個人に対する誹謗中傷的な内容。
2通目は、参加者全員に向けたであろう、私が返金を申し出たことに対する内容。
お金と時間をかけたにもかかわらず、何の役にも立たない内容だけでなく、後日文句を言われ最悪な講習会でした。
返金制度があっても返金するわけではない
1つ学びがあるとすれば、返金制度があっても絶対に返金するわけではないこと。
サービス内容に自信があるからではなく、返金を申し出る人がいないと言う前提で設定しているから。
ホームページに記載があるジムがありますが、本来の意味とは違った理由で返金制度を設けてる可能性があります。
結果として返金に応じないのであれば、返金制度なんてつける意味はないと思っています。
事実、私のジムでは返金制度は設けていません。
返金制度に応じたことはある
ここから、私にとって都合の悪い話をします。
返金制度に応じないと言いつつ、実際に応じたことが2件あります。
1つは、お客様から返金をしてほしいと言われたケース。
「おばあちゃんが亡くなり、急遽お金が必要になったから」
「留学することが決まったから」
嘘くさいと思ったのですが、この時点で私への信頼はないのだと判断しました。
払っていただいた料金に対するサービスを提供できないと思い、それ以上理由を聞くことなくその日のうちに返金しました。
もう1つの返金事例は、こちらから辞めていただいたケースです。
理由は2つ。
- 単純に言うことを聞かない
- 1日中メールがくる
言うことを聞かないのは、私の指導に問題があると考えました。
さすがにこれだけで、辞めていただくわけにはいきません。
問題は、「できない」「やれない」「やりたくない」と言う口癖。
50分のトレーニングなのに、2時間近く話に付き合わされる日もありました。
こちらの意図が伝わらないのであれば、こちらの責任ですからね。
なるべく話をシンプルにして、時間通りに終わらせるとクレームを言われる始末。
決定的だったのは、毎日朝から晩までメールがくるようになったこと。
そのメールの中には、私の人間性を否定するような内容も含まれていました。
- 指導内容に関係なく、やる気が感じられないこと
- 信頼関係を築くことは難しい
と判断して、こちらから返金を申し出て辞めていただきました。
返金制度に応じない代わりに取り組んでること
電話やメールなどで、問い合わせやカウンセリングに応じています。
あわないと思ったら、その時点で損切りしていただいてかまいません。
1番困るのは、トレーニングを開始してから、思ってたのと違うとなること。
消費者センターのサイトをみるに、パーソナルトレーナーへの信頼度はまだまだ低いのかもしれない。
黎明期から活動してて、ようやく認知されるようになったのにです。
トレーナー業は高度専門職だと思っていますが、そう思ってるのは私だけで世間的にはまだまだうさん臭いサービスなのでしょう。
自分1人ではどうにもできないので、信頼を構築できるよう事前にできることには応じています。
もし興味はあるけど、イマイチ信用できないとか不安があるならご相談ください。
誠心誠意お答えさせていただきます。