小泉智明です。
ターキッシュゲットアップとは、ケトルベルを使った全身運動です。
別名トルコ式ゲットアップとも言います。
諸説ありですが、元々トルコ相撲のトレーニングとして行っていたそうです。
50キロの重さでできることが、競技参加の条件だったとか。
いずれにせよ全身の機能を使うので、とてもいいトレーニングになります。
ターキッシュゲットアップのやり方
ではやり方を説明します。
寝た状態から起き上がって立ち上がる動きを、7つに分けて行います。
スタート姿勢。
上向きに寝て、右手を万歳して、右足を立てます。
右腕はずっとバンザイしたままです。
この姿勢から、徐々に起き上がっていきます、
肩を浮かせ、肘をついた姿勢になります。
肘を浮かせて、手をついた姿勢になります。
お尻を持ち上げます。
片膝をつきます。
片膝のまま、床から手を放します。
立ち上がります。
最初に姿勢に戻ります。
一連の流れを動画で。
ターキッシュゲットアップの効果
人が生まれてから、立ち上がるまでに行う動きが、ほとんど入っていてます。
赤ちゃんトレーニングとも呼ばれ、成長過程で行う動きに運動神経を鍛える効果があります。
2足歩行に必要な、臀筋を活性化します。
立って歩くことができるのは、臀筋が発達してるからです。
人間より筋力がある動物はたくさんいますが、筋肉量に対して臀筋が小さいため2足歩行ができないのです。
筋肉や関節だけでなく、脳や神経系をトレーニングすることができます。
運動効果について細かく話していきます。
肩甲骨の安定性を高める
床に手をついて身体を支えることで、肩甲骨の周りの筋肉のトレーニングになります。
成長過程では首が据わると、次に肩甲骨が安定して、ズリばいなど移動をすることができます。
肩甲骨が安定すると、次に体幹が安定して、股関節が動くようになります。
その第1段階なので、非常に重要な効果になります。
体幹の強化
人の動きに必要な3面すべてでトレーニングするので、体幹だけでなく平衡感覚やバランス感覚を鍛えることができます。
股関節の可動性向上
股関節の可動性が出ると、立つ、座る、歩くなどの基本動作につながります。
とくに手が床から離れる時が、最も股関節の可動性が向上します。
感覚器官の活性化
頭の高さや視線が変わるので、前庭覚や視覚など運動神経のトレーニングになります。
前庭覚は耳の奥にある器官で、運動の情報が集まる場所で脳と全身をつなぐ中継地点。
前庭覚と視覚は、運動神経に大きくかかわります。
不定愁訴、めまい、不眠、筋緊張などの原始反射を抑制させる効果もあります。
一次運動野の活性化
一次運動野とは、身体が動くときに最初に働く場所です。
グリップ(握る)するときに活性化するので、軽い重さでもいいのでケトルベルを持つとさらに効果的です。
まとめ
ターキッシュゲットアップは、これ1つで全身を鍛えられる素晴らしいトレーニングです。
最初はケトルベルなしでも、十分に効果があります。
筋力や柔軟性も大事ですが、感覚器官を鍛えることも身体の悩みを解決することができます。
左右2~3回やるだけでもいい運動になるので、ぜひ取り入れてみてください。