前庭覚のトレーニングで固有受容感覚を鍛える

● 前庭覚のトレーニングで固有受容感覚を鍛える

運動神経を良くしたい、姿勢を良くしたい、スムーズな動きづくりに役立つトレーニング法を紹介します。

前庭覚は耳の奥にある感覚器官で、筋肉や神経の働きにかかわります。

もし前庭覚が機能しなければ誤った情報が伝わり、過緊張や痛みやコリなどの原始反射が起こる原因となります。

現代人は前庭覚が弱く、固有覚が鈍くなっています。

前庭覚のトレーニングで、姿勢改善・痛みやコリの改善ができます。

前庭覚のトレーニング

サリー・ゴッダード・ブリスは、著書「The」Well Balaced Child」で、頭のコントロールが、バランス、姿勢、コーディネーションの基本だと述べています。

頭を動かすことが、前庭系を活性化できます。

しかし現代人は頭を動かすことが減り、姿勢が悪くなり動きも硬くなっています。

すべての筋肉が頭の動きとつながっているなら、もっと頭を動かすエクササイズが必要になります。

ここから5つのトレーニングを紹介します。

ゆりかご運動

寝て起きるだけのカンタンなエクササイズです。

頭の位置だけでなく、知覚や体性感覚を鍛えられるので、パーソナルでもよく使うエクササイズです。

四つ這いエクササイズ

手が床についてるので、身体が安定しやすくなります。

転倒の心配がないのと、めまいやふらつきが起こりにくいエクササイズです。

頭の動きと全身が連動します。

ゆりかご運動に比べると動きの幅が広がるので、より前庭覚のトレーニングになります。

ダウンドッグプッシュ

ヨガのダウンドッグに、腕立て伏せを組み合わせたトレーニング。

四つ這いエクササイズよりも、頭の動きが大きくなるので強度が高くなります。

フルボディエクササイズ

ゆりかご運動よりも、身体のつながりが要求されるトレーニングです。

これができれば前庭覚は、かなり活性化してると言えます。

ファーマーズウォーク

平均台をイメージした板の上を歩くトレーニング。

接地面が少ない状況で、平衡感覚や立ち直り反射を鍛えます。

前半は何も持ってないので、手でバランスを取ることもできます。

後半は道具を持つので手でバランスを取ることができず、より高いバランス感覚が要求されます。

まとめ

固有受容感覚を鍛える、前庭覚のトレーニングをご紹介しました。

頭を動かすことで、原始反射を減らすことを目的としています。

世の中便利になった反面、運動に重要な前庭覚を動かすことが減ってきている。

マッサージや整体やストレッチも大事ですが、感覚器官を刺激することも同じくらい大事。

家でカンタンにできるので、ぜひ取り組んでみてくださいね。

現代人はパソコンやスマホの使い過ぎで、視野が狭くなっています。

周辺視野を広げると、より効果的です。

合わせて行いましょう。

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