「ロングブレスって痩せるの?」「続けると身体にいいの?」
呼吸法に興味がある方の中には、そんな疑問を持つ方も多いと思います。
私自身も、15年以上パーソナルトレーニングの現場で呼吸を整える指導を行ってきました。
この記事では、話題の「ロングブレスダイエット」と、私が提案する“肋骨を締める呼吸”との違いについて、専門的な視点から分かりやすく解説していきます。
ロングブレスの特徴と効果
ロングブレスは、「お腹をへこませてゆっくり吐く」ことに重点を置いた呼吸法。
交感神経を活性化させ、姿勢改善や筋力の意識向上に役立ちます。
- 身体を起こす・スイッチを入れる目的に向いている
- 姿勢意識を高めたいときに有効
- 短時間で集中力を上げたいときにおすすめ
ロングブレスが合わないケースもある
ただし、呼吸が浅い方・緊張しやすい方・腰痛のある方にとっては、
かえって身体のバランスを崩してしまうことがあります。
- 肋骨が浮きやすく、体幹が安定しにくい
- 呼吸が努力性(頑張る呼吸)になり、首や肩がこる
- 呼吸を筋トレのように行うことで、逆に疲労しやすくなる
私が指導する「整える呼吸」の考え方
私が大切にしているのは、自然で深い呼吸。
ポイントは、「肋骨を浮かせず、締める」ことにあります。
たとえばこんな姿勢で行います:
- 太ももと胸を近づけ、肋骨が浮かないようにする
- 吸う:4秒 → 吐く:6秒 のリズムで、しっかり吐く
- 呼吸の質を整えることで、動きやすい身体へ
ロングブレスと整える呼吸の比較
項目 | ロングブレス | 整える呼吸(私の指導) |
---|---|---|
目的 | 交感神経を活性化しやる気UP | 自律神経を整え、体幹を安定させる |
特徴 | お腹をへこませて力強く吐く | 肋骨を締め、ゆっくり吐く |
合う人 | 瞬発的な集中・起床時のスイッチに | 腰痛・自律神経の乱れ・呼吸が浅い人 |
向かない人 | 呼吸が浅い・緊張しやすい・血圧が高い人 | 特になし(誰でも無理なく取り組めます) |
数分の呼吸で、身体が変わる
「こんなにラクなのに、体が軽くなった」
「呼吸しただけなのに、腰が安定した」
そんな声をたくさんいただいています。
私が実践しているのは、ダイエットやトレーニングのためだけの呼吸法ではなく、
身体を根本から整える呼吸法です。
まとめ:あなたに合う呼吸法を選ぼう
ロングブレスが合う方もいれば、合わない方もいます。
大切なのは、自分の身体や目的に合った呼吸法を選ぶこと。
もしあなたが…
- 呼吸が浅い
- 緊張しやすい・疲れやすい
- 腰痛や体の不安定さがある
そんな場合は、ぜひ一度、私の“整える呼吸”を体験してみてください。