肩甲骨の可動域が増えると、肩周りの不調が改善します。
肩こりや四十肩など、痛みやコリは予測できるって知ってますか?
今痛みやコリがなくても、いずれなる可能性がある。
痛みやコリは悪化してから対処しても、ツラいし治るのに時間がかかります。
しかし未病の段階であれば、もっとラクに解消できます。
肩が痛くて病院に行ったけど、どこも悪くないor原因がわからない。
悪化するまで対処のしようがない。
そんな方におすすめです。
画像診断や構造に問題がなくても、動きに問題があることが多い。
早い段階で対処できれば、治るまでにかかる時間も短縮できます。
この記事では、肩甲骨や肩の状態のチェックから、改善のストレッチまでを紹介します。
肩甲骨の可動域をチェックしよう
肩甲骨の可動域がどれくらいあるかご存じですが?
ストレッチの前に、肩甲骨の状態をチェックしましょう。
肩の可動域のチェック
ショルダーモビリティというテストで、腕が反対側の肩甲骨に届けば問題ありません。
もし届かない、左右差がある場合は、肩の痛みやケガを起こすリスクが高いと言えます。
四十肩のチェック
こちらが四十肩(インピンジメント症候群)かどうかを確認するテスト。
反対側の肩に手を置いたまま、肘をゆっくりと上にあげます。
このときに痛みが出れば、四十肩の可能性が高い。
ケガの大半は予測できます。
いま肩に問題がなくても、いずれ四十肩になるリスクが高い。
ケガの89.5%は、予測ができるとされています。
痛みが悪化してから対処するのではなく、未病の段階で対処をする。
パーソナルトレーニングには、このような役割もあります。
肩甲骨の可動域を広げるストレッチ
肩甲骨の可動域を広げるストレッチを2つ紹介します。
アームスイープストレッチ
腕が床の上を通るように、グルっと回していきます。
上の脚は、ストレッチポールに乗せます。
肩周りが固いと腰で代償してしまうので、肩を中心に可動域を増やせるように脚を固定します。
肩が後ろに回りやすくなるので、猫背や巻き肩の改善に効果的です。
また胸が開いて、背中を寄せることができます。
肩や首のコリの改善にもなります。
アームスイープ1つで、上半身をすべてストレッチできます。
アームバーストレッチ
アームスイープと一緒にやると効果的なのがアームバーストレッチ。
腕を固定して、腕以外が回旋します。
アームスイープは、腕が回旋して腕以外が固定します。
身体は直線的な動きよりも、回旋した方が可動域が増えやすい特徴があります。
人の動きにも近いので、通常のストレッチよりも効果は高いです。
直線動作ばかりだと、ロボットのような動きになってしまいます。
両方一緒にやると、肩の可動域改善になります。
まとめ
大難を小難に。
身体のことだけではないでしょうが、問題が起きてからではなく問題が起きる前に対処をしてしまう。
改善法はビジネスになるけど、予防はビジネスにならないと言われています。
治療の中心は画像診断なので不調を訴えても、診断してもらえないこともあります。
悪化するまで何もしないでいるのか、悪化しないように対処をするのか。
トレーニング指導は、鍛えるだけでなく予防としても効果的。
リラクゼーションとしてではなく、動きの改善や予防目的のストレッチ指導を行っています。