小泉智明です。
身体調整の最後に、頭蓋骨を調整しています。
後頭骨から仙骨を整え、脳脊髄液の循環を正常化して、体軸を取るためです。
頭蓋骨はデリケートなので、5グラム程度のソフトな圧でやるよう意識しています。
骨盤と頭蓋骨は、兄弟骨やロベットリアクターと言われる対の関係にあります。
このラインが整うことで、身体のゆがみが解消していると判断しています。
先日、頭蓋骨はがしと言うのを知り、どんなものかYouTubeでみてみると、かなり強い圧でグリグリやっていました。
施術されてる人がかなり痛がってるのですが、私はデメリットの方が多いように感じます。
少なくとも私だったら絶対にやりません。
頭蓋骨に強い刺激を与えると、骨盤も歪みます。
美容室でヘッドマッサージをする人がいますが、あれも絶対に逆効果です。
この記事では、頭蓋骨はがしのデメリットについて話していきます。
頭蓋骨はがしとは?
調べればわかることですが、ざっくりと説明します。
頭蓋骨は23個の骨がパズルのように組み合わさっていて、つなぎ目を縫合と言います。
たしかに縫合が詰まってる人が多く、頭痛や不眠の原因になることがあります。
私は縫合をじわ~っと時間をかけて緩めるのですが、頭蓋骨はがしは強い刺激ではがしていくのです。
頭蓋骨を調整するメリット
頭蓋骨を調整すると、体軸が整いゆがみが解消します。
カラダが安定すると、筋出力や可動域が向上します。
筋トレ効果
重い重さが挙がりやすくなったり、フォームがよくなります。
筋肉に効いてる感覚が変わります。
またケガの予防にもなり、安全に筋トレを行うことができます。
ストレッチ効果
カラダが緩みやすくなります。
筋肉が伸びやすくなり、炎症や痛みの軽減にも効果的。
可動域も変わるので、ストレッチ後にカラダがスッキリします。
その他の効果
頭や目がスッキリしたり、よく眠れるようになります。
仕事中の気分転換や、集中力を高めたいときにも効果的です。
頭蓋骨はがしの危険性とデメリット
頭蓋骨はちょっと強い圧が加わっただけでも、骨盤が歪み身体が不安定になります。
ちょっと押しただけでも、身体が傾いてしまう。
頭蓋骨に強い刺激が加わると、骨盤が開いてしまいます。
体軸がコマのような逆三角形になり、身体が不安定になります。
骨盤が安定してると、底辺が広い三角形。
△のほうが土台が安定した方が、調整の後にトレーニングをするのに効果的です。
頭蓋骨はがしの後にトレーニングするかわかりませんが、そのまま帰るにしても▽の状態では危険すぎます。
弱い刺激(5グラムの圧)でこそ効果がある
縫合は詰まりすぎても緩みすぎても、逆効果になります。
パズルのつなぎ目のようなもので、良い感じにつながってるとカラダに良い効果があります。
どれくらいがいい感じかは人によりますが、先ほどのように安定性をチェックすればすぐにわかります。
あなたにとっていい感じの刺激なら、身体が答えてくれます。
そもそも、ものすごく痛がってる時点でおかしいと思うべき。
バキバキ系の整体に通ずるものがあって、運動を禁止する系の施術は、筋肉が抑制弱化してることが多いです。
頭蓋骨はがしを効果的にやる方法
適切な負荷でやれば頭蓋骨はがしは、とても効果的なものです。
1つ例を挙げます。
こめかみ部分にある、蝶形骨を緩めています。
目の疲れを解消するストレッチ。こめかみを緩めてます。奥歯を噛んだときに、ピクピク動くところに手を置きます。ポイントは、ふわっと緩めること。ガシガシやると逆効果になるので要注意。5分くらい手を当てるだけで、目の周りが緩み視界がスッキリします。 pic.twitter.com/DPf5GxvGJd
— 足利市パーソナルトレーニングジム小泉智明 (@IkaomotImuziok) November 15, 2020
こめかみを緩めてます。奥歯を噛んだときに、ピクピク動くところに手を置きます。
ポイントは、ふわっと緩めること。
ガシガシやると逆効果になるので要注意。
5分くらい手を当てるだけで、目の周りが緩み視界がスッキリします。
やってみるとわかりますが、弱い圧でもしっかり効果はあります。
ポイントは、5グラムの圧でやること。
5グラムの圧がどれくらいかと言うと、皮膚と皮膚が触れ合う程度の圧です。
ほとんどの方がグリグリやってしまい、刺激が強すぎなのです。
時間をかけてゆっくり緩めるのがコツ。
どうしても短時間で緩めたくはなりますが、最低でも5分くらいかけてゆっくりはがすと効果的。
骨盤にも負担はかからないので、トレーニング前にやっても問題はありません。
頭蓋骨はがしより耳たぶはがし
頭蓋骨はがしが話題になってますが、頭部への強すぎる刺激は、骨盤が歪むなど逆効果になります。 弱い刺激で、じっくり、ゆっくりとはがすようにしましょう。頭蓋骨のリリースになり、頭がスッキリしますよ。 pic.twitter.com/2Hvf3d8t19
— 足利市パーソナルジム小泉智明 (@IkaomotImuziok) June 23, 2024
弱い刺激で、じっくり、ゆっくりとはがすようにしましょう。
頭蓋骨のリリースになり、頭がスッキリしますよ。
痛くないし、頭蓋骨はがしと同じ効果があります。
5グラムの圧で、ゆっくり時間をかけて緩めていきます。
生まれたばかりの赤ちゃんに、触れるくらいの力です。
頭蓋骨は、それくらいデリケートなのです。
セルフでできるし、ちょっとしたスキマ時間にもできます。
何より頭蓋骨へのダメージもないので、絶対に耳たぶはがしの方をおすすめします。
カッサって効果がある?
カッサとはプレートで、肌をこすり血液やリンパの流れを良くする美容法です。
適切な圧でやれば、効果はあります。
が、強すぎれば逆効果になります。
施術を受ける人が痛がるリアクションを面白がる風潮がありますが、身体によくないので絶対にやめた方がいいです。
手技と同じく5グラムの圧で少しずつ、ほぐすのがポイントです。
まとめ
テレビなどメディアで紹介されると、盲目的にすごいもののように感じてしまいがち。
意外にそうでもないものもあります。
とはいえ、頭蓋骨に興味を持った方も多いのではないでしょうか。
せっかく興味を持ったなら、自分に合ったやり方で取り組みましょう。