目的を達成するために、必要に応じてピラティスや体幹トレーニングを行います。
体幹を4つの種類に分けています。
固めるか固めないか、動きがあるかないかで分類。
- 静的で固める
- 静的で固めない
- 動的で固めない
- 動的で固める
体幹トレーニングの代表でもあるプランクは、静的で固めるトレーニング。
たくさんあるうちの1つに過ぎず、プランクだけですべての体幹を鍛えられるわけではありません。
YouTubeでプランクチャレンジが流行ってますが、枝葉の部分で本質は同じ。
たしかに映えますが、みためがいいだけで、あまり効果のないトレーニングをサーカストレーニングと揶揄することもあります。
自分に足りない運動機能を高めれば、派手なことをしなくても身体は変わります。
またマシンを使ったピラティスもありますが、偏った筋肉しか使わないので体幹強化になりにくいと考えています。
この記事では、パーソナルトレーニングで行ってるピラティスについて話していきます。
4つのピラティス
体幹トレーニングを4つに分類してます。
- 動的で固めない
- 静的で固めない
- 静的で固める
- 動的で固める
動きのパターンは、止まってるか動いてるかの2つ。
体幹で言うと、固めるor固めないの2つ。
どれも大事なんですが、固めない体幹が不足してる方が多い。
年齢とともに衰えやすいこと。
日常生活でも、固める必要がない場面で固めてしまう。
力が抜けず、脱力ができない。
常に力が入ってる必要はなく、オンとオフは状況に応じて使い分けられることが重要なのです。
では具体的に、どんなトレーニングをするか見ていきましょう。
重要な順(不足しやすい順)に解説していきます。
静的で固めない(静的ソフトコア)
呼吸です。
呼吸は1日に2万回している、有酸素運動です。
全力でやったら疲れてしまいます。
しかし、呼吸が浅かったり止まってしまう人が多く、リラックスしたくてもできない人が多い。
そこでまずは呼吸の改善から行います。

浅い呼吸が深くなる、たったこれだけでも身体は劇的に変わりますよ。
動的で固めない(動的ソフトコア)
深部反射スタビリティと言いますが、平衡感覚やバランス感覚のこと。
つまずいたときに、身体を固めたままだと受け身が取れず、頭を地面に打ち付けてしまう。
おでこの裏にある前頭葉には、たくさんの神経があり感情や運動神経を司どっています。
前頭葉がダメージを受けると、運動機能や情緒にも悪影響があります。

マシンを使わなくても、カンタンな運動でピラティス(体幹)はできます。
たまにしかやらないなら、自宅でもできるような簡単なトレーニングの方が継続しやすいです。
静的で固める静的(静的ハードコア)
プランクやヒップリフトなど、一般的な体幹トレーニングです。
バリエーションがつけやすいのですが、たくさんの人がSNSやYouTubeでアップしています。
映えるからか再生回数が多い。
逆にソフトコア系は、発信者も少なく映えないからか再生回数も少ない。
あえて説明はいらないかと思いつつ、1つ注意点だけ挙げておきます。

長すぎると固めグセがついて逆効果になること。
ただきついことに耐えてるだけになってしまう。
アメフトや相撲など、ボディコンタクトのあるスポーツであれば必要能力です。
日常生活ではあり得ない動きなので、たくさん鍛えても使う場面がありません。
だったら効果を実感できる方が、長く続けられますよ。
動的で固める(動的ハードコア)
スクワットや腕立て伏せなど、筋トレ全般です。
重さや負荷に耐えるために、しっかりと固めておくこと。
固められないと、筋出力や可動域が落ちます。
これは身体を守るための反応。
よくあるのが、「カヌーで大砲を打つ」と言う表現。
身体が弱いのに、大きな力を出そうとすると壊れしまう。
ケガの多いアスリートに当てはまります。
一般の方であれば、フリーウエイトなどの筋トレをやれば身につく体幹です。
マシン筋トレは、身体が固定されてしまうので、ほとんど使いません。
リハビリには向いてるけど、トレーニングには向かないことが多いです。
まとめ
ピラティスやマシンピラティスを否定する内容ではありません。
何が不足してるのか?
フィットネス系のトレーニングは、足りないものや苦手なことを多く行います。
映えるけど何も生み出さないトレーニングは結構あります。
地味だけど、効果を実感しやすいトレーニングもある。
その時代で流行り廃りがあるけど、パーソナルと名がつく以上、その人に必要なトレーニングを指導したいと考えています。
ピラティスそのものが好きでやるなら、それを否定することがありません。
ただ何かを達成したいときに、
「ピラティスはどうか?」
と聞かれれば、
「まず現状把握して必要なことを決めましょう」
と言うのが私のパーソナルトレーニングなのです。